廣禅寺について

宗派 曹洞宗

御本尊 釈迦牟尼佛

開山 明巌詞哲大和尚

現住職 三十二世 内藤栄松


師向山廣禅寺は曹洞宗の通幻派です。

元亀元年(1570年)宮城県登米市東和町米谷の鳳凰山冷松寺四世明巌詞哲和尚の開山にて、師山城伊代守の帰依を得て開創しました。


ところが天正16年2月23日(1588年)大崎一揆の兵火に遭い、師山城落城とともに廣禅寺は堂宇も什物も悉くみな焼失してしまいました。


その後、寛永3年(1626年)当寺三世仲庵的音和尚の代に師山城主、伊達家家臣、黒木主殿が本堂を再建しました。

その時、城主より賜った境内地は1町7反8畝29歩でした。


また、当寺の末寺は黒川郡大衡村大森の大森山法憧寺です。


時は経ち、平成4年4月、旧堂宇の屋根の改修の案が提出され、檀信徒総会に於いて審議の結果、改築が決定します。平成5年10月に着工し、平成6年11月に竣工となりました。


約440年の歴史とともに廣禅寺は地域とともに歩んで参りました。


400年前、この辺り一帯は沼地だったと言います。当時の師山城主が鯉と化して沼の主となったという言い伝えも残っています。

その鯉は城主と同じ隻眼であったと言います。